革命するには目を閉じろ

令和元年、自分の足で日本を周る。

瀬戸内海の小田原市

16日。

赤穂を歩き回って見ましたが、中々に広いですね。と言っても、舞鶴よりはましです。

なぜ広いと感じたのか、それは疲れていたからです。なぜ疲れたのか、それは数時間前までの無謀なチャレンジのせいです。

つまり何が問題なのか?それはとても車に乗りたくてたまらないという感情…!

 

足って大事だと再認識。まあ自転車を降りられないのに比べたら何でもありません♪

それでは順を追って、赤穂がどんなだったか見ていきましょう。

朝の始発に乗り、澄み切った外を景色を眺めながら播州赤穂駅まで向かいます。

↓久々に車窓から撮影、上手く撮れないf:id:smallshade:20190619211205j:image
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改札を抜けてすぐに、いかにも赤穂といった感じの表示が飛び込んで来ます。ここまで一つの作品を丁寧に散りばめた駅というのは見たことがないので驚きました。

↓改札正面、12月14日は浅野長矩の命日であるf:id:smallshade:20190619211159j:image

↓駅の改札を出た右側には、忠臣蔵の文字が
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↓モデルコース、場所は分かりやすいので安心
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↓駅前、綺麗なことから治安の良さが分かるf:id:smallshade:20190619211253j:image

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↓討ち入りの中心人物、大石良雄(=内蔵助)
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駅は充実していることが分かりました。それでは街の方はどうなのかと言いますと、ぎゅっと引き込まれるものがあるような景観です。日常が見え隠れするテーマパークを歩いているような、そんな感覚に近いでしょうか。

↓赤穂の街並み、白い外壁の家々が並ぶf:id:smallshade:20190619212713j:imagef:id:smallshade:20190620002634j:image

中国銀行、赤穂のすぐ隣は岡山だ
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もちろん赤穂義士や城下町に関連したものも沢山見つけることができます。ここら辺は観光案内にも載っていますので大丈夫でしょう。

↓この時計に仕掛けられたギミックとは…?
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東海道を全力疾走した家臣が給水した井戸
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上水道の遺構、日本3大上水道に数えられる
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↓旧上水道跡、駅と赤穂城の間にあるf:id:smallshade:20190619212951j:image

↓旧上水道管、大手門前の小さな広場にある
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↓昔の街並み、この街を支えたのは塩と海運だ
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↓製塩技術の向上は赤穂の発展を待たなかったf:id:smallshade:20190620001434j:image

仮名手本忠臣蔵の正しい使い方
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↓花岳寺、浅野家と義士ゆかりのお寺

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↓門の上部にはお札がたくさんf:id:smallshade:20190619215120j:image

↓この門は赤穂城の塩屋惣門を移築したものf:id:smallshade:20190619215144j:image

↓本丸門、2つの小さな屋根が共通しているf:id:smallshade:20190619215856j:image

↓まずはお墓にお参りすると良いだろうf:id:smallshade:20190619215140j:image

↓本堂、幕には大石家と浅野家の紋がf:id:smallshade:20190619215126j:image

↓天井に描かれた虎は大きすぎて写し切れないf:id:smallshade:20190619215130j:image

↓大石名残の松(2代目)

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↓2代目の後ろには、初代の生きた跡がある
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↓鳴らずの鐘、何とも物悲しい
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↓路地裏の景観、品のある家々と道路f:id:smallshade:20190619223457j:image

萬福寺、路地を曲がって行くとある
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↓ここは昔ながらのお寺
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↓誰かの像、笏を持ってるし多分貴族…f:id:smallshade:20190619223432j:image

↓赤松邸跡、歴史が感じられるのが赤穂の特徴
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さて、駅から南に行くと日本100名城にも選ばれた赤穂城です。このお城は少し特別で、普通のお城と同じように観光すると違和感を覚えるかも知れません。

その理由は赤穂城の城郭様式にあります。全国的に見て珍しい構造で、門の数と配置、上水道と遊水池の存在をして特別と考えられるようですね。

一つは赤穂藩に仕えていた兵学者が城を設計したから。もう一つは瀬戸内海に面した土地柄ゆえに地下水にも塩が含まれており、飲用水を上流河川から引水する必要があったから。

こういった歴史的、地理的事情によって赤穂城に他の城との差別的要素が備わったのです。

建物自体がそこまで多く残っていませんので、観光する際は城の防衛機能や城内の水の流れなどに注目すると面白いと思います😋

赤穂城の玄関口、大手隅櫓f:id:smallshade:20190619230508j:image
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↓高麗門、本来ある櫓門は復元されていない
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↓特別公開、これはいい
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長屋門(近藤源八邸)
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長屋門(大石邸)
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あとは大石神社という、忠臣蔵の聖地のような場所もあります。花岳寺と併せて訪れると、雰囲気の違いが感じられますよ〜。

↓大石神社、石碑の文字は「忠魂義膽(タン)」
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舞鶴以来ですね、東郷元帥
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↓境内にある細石
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↓お供えされた地酒の数々
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↓大石神社本殿、この日は御田植祭だった
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↓御神籤
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↓今年は猪、突き進むこととは武士道か
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参道には赤穂義士の像がずらっと並んでいますが、折角なので47人全員を書き出してみます。多分ですが、ある程度知っていないと圧倒されてしまうので…

 

(1)大石良雄 (2)大石主税 (3)吉田忠左衛門

(4)吉田沢右衛門 (5)原惣右衛門 (6)片岡源五右衛門

(7)間瀬久太夫 (8)間瀬孫九郎 (9)小野寺十内

(10)小野寺幸右衛門 (11)間喜兵衛 (12)間十次郎

(13)間新六 (14)堀部弥兵衛 (15)堀部安兵衛

(16)礒貝十郎左衛門 (17)近松勘六 (18)冨森助右衛門

(19)潮田又之丞 (20)早水藤左衛門 (21)奥田孫太夫

(22)奥田貞右衛門 (23)矢田五郎右衛門 (24)菅谷半之丞

(25)大石瀬左衛門 (26)赤埴源蔵 (27)千葉三郎兵衛

(28)中村勘助 (29)木村岡右衛門 (30)不破数右衛門

(31)岡野金右衛門 (32)岡島八十右衛門 (33)竹林唯七

(34)貝賀弥七衛門 (35)大高源五 (36)倉橋伝助

(37)松村喜兵衛 (38)松村三太夫 (39)杉野十平次

(40)前原伊助 (41)勝田新左衛門 (42)矢頭右衛門七

(43)神崎与五郎 (44)茅野和助 (45)横川勘七

(46)三村次郎左衛門 (47)寺坂吉右衛門

(参考 : http://kitabatake.world.coocan.jp/rekishi11.html)

 

似たような名前の人も多いので、全員覚えるのは難しそう(‘^’)

そう言えば、有名な自動小銃にAK-47(PUBGとかだとAKM)がありますが、反動が強すぎてゲームでは不人気だったりします。

そんな皆さん!AK=赤穂、47=義士と考えて下さい。

…何だか使いたくなってきませんか?

そうです!AKを使えば皆さんに武士の揺るぎない精神が宿り、必ずや敵を討ち取ることができるようになるのです🏆

HK416やSCARは強いですが、近距離はこちらのもの。相手が隙を見せたら、斬りつけるように、乱暴に銃弾を浴びせに行きましょう。まず負けることはありません㊗️

 

さて、大石神社を過ぎて本丸へと近付いて行きましょう。

↓叩くと音が出る石、本丸門の手前にある
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山鹿素行の像、兵学者で政治哲学者
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↓二の丸庭園
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↓本丸門、こちらは櫓門まで復元されている
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↓櫓門、本丸庭園から
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↓櫓門の特別展示、内容は城内の復元について
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↓シャチ☆ほこ
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↓本丸庭園
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天守台から(天守閣は計画だけで終わった)
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この本丸広場はかなり広く、右に左にと歩き回っていると結構疲れます。本丸庭園の他には特に何も無いので、後は天守台から眺めを楽しむ程度で良いのではないでしょうか。天守台は登り降りがきついので要注意。

↓厩口門、本丸からの出口に当たるf:id:smallshade:20190619230230j:image

↓西仕切門、最も新しく修復されたもの
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↓花見広場と用水区画
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花見広場にある桜の種類は以下の通り。

江戸彼岸系 → 江戸彼岸 / 枝垂桜 / 染井吉野

山桜系 → 大島桜 / 奈良八重桜 / 里桜

                 関山(カンザン) / 楊貴妃 / 糸括

                 白妙 / 太白 / 御車返し

                 普賢象(フゲンゾウ) / 鬱金(ウコン)

                 松月(ショウゲツ) / 一葉

支那実桜系泰山府君(タイザンフクン)

 

桜についても全然知りませんでしたが、こんなにお洒落な名前が付いてたんですね(*´-`)

調べて見ましたが、日本の桜は8割が染井吉野だそうです。私は余り花見にも行かないので、一度にこれだけの🌸を見える場所が他にもあるのかは分かりませんが…春の赤穂も体験してみたいですね〜。

 

城を出て駐車場の方へ行くと、新しそうな蔵のような建物があります。これ、正面に回ると歴史博物館になっていて驚きました。

駐車場は歴史博物館と大石神社の2箇所で、どちらに停めても良いと思います。ですが大石神社にも遺品などの展示がありますので、両方を回る必要はないかも知れません。ですので、

   博物館→大手門→参拝→二の丸→本丸

もしくは

   神社→大手門→引き返して二の丸→本丸

のどちらかを選ばれると効率的に回れるかと思います。

あ、博物館は疲れていて入るのを諦めました。

武家屋敷の横を通った先にあるf:id:smallshade:20190620111803j:imagef:id:smallshade:20190620111328j:imagef:id:smallshade:20190620111323j:image

 

そんなこんなで赤穂を見てきましたが、そこまで悪いイメージは感じられず、むしろ観光要素の整った良い街であると感じました。街並みや気候も良く、小田原をより昔の形に近付けたような雰囲気なので、ポテンシャルはかなり大きいと思いますが…

何でしょう、推しが強すぎる訳でもないんですよねぇ🤔

 

もしかしたら、現代の個人主義という観点が影響しているのでしょうか?確かに、「忠臣蔵」として47人をまとめてはいますが、その多くが没個性的になっていることは否めません。

AKBや乃木坂なんかの大勢いるアイドルグループの強みは、メンバー毎の個性で多くの人をカバーできることです。メンバーの中に自分が共感できる人、あるいは憧れの対象となるような人が一人でもいれば、そのグループも応援したくなりますよね。結果的にお互いの持つ個性がお互いをカバーし合っているので、組織としては無事に存続します。

しかし個性がない状態、つまりメンバーを差別化できていない状態になると、「アイドルグループ」ではなく、単なる「組織」として認識せざるを得なくなります。他人を惹きつけることなく、自分達だけで一つの目的のために動くという、そういう存在。

そうなると多様性は失われますし、一部の人しか共感できなくなってしまいます。現在の離職率の高さに通ずるものがありますね。

 

狭い環境に置かれることが明白だから優秀な人は組織を敬遠したい、けれどお金も設備も自分で準備することはできないし、一人で上手くやれる自信もないから、仕方なく企業に入る。

そこには日本の歪んだ教育の被害者である、勉強だけしかしてこなかった狭い世界の人間しか集まらない。まるで一様に同じ人間ばかりの環境からはプラスは生まれないし、物事もスムーズに進まない。周囲の期待に応えようと3年は頑張るけれど、マイナスの部分はますます大きく感じられるようになる。そして最終的には耐えられなくなって辞める。

大学の環境も同じです。私も同じく3年でそこから逃げたので…

 

予想ですが、赤穂義士の話は一時的に熱中できたとしても、すぐに冷める人が多いのではないでしょうか。それこそ、味わって終わりという消費に近い感覚で扱われているように感じます。

現代は、個人として自立した人間の方が評価される傾向にあり、それこそがアイドルの人気に繋がる訳ですが、それは彼らが他人を巻き込んで活動しているからです。

かと言って、彼ら自身にはその自覚は無いでしょう。どちらかと言うと、彼らのキラキラとした個性を周囲が応援したくてたまらない、といった感じの現象だと考えます。

だとすれば、47人のそれぞれにスポットを当てて、もっと沢山の味わい方ができるように押し出すことができれば、多くの人を振り向かせられるかな?と思いました。

彼らが生きた時代を考えると、それが難しいことだとは分かっていますが…

 

そう言えば、AKBは48で乃木坂は46ですけど、何故違うんでしょう?